イニシエーション・ラブ

イニシエーション・ラブ (文春文庫)イニシエーション・ラブ (文春文庫)
乾 くるみ

文藝春秋 2007-04
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【全271ページ】【期間:1日】
「最後から2行目で本書は全く違った物語に変貌する。だから絶対先に読まないで!」と裏表紙に書いてあるミステリー。しかし、そのラスト2行までは何てことない普通の青春ラブストーリー。
だからその最後から2行目をひたすら目指して、ただそれが何なのか知りたくて一気に読んだ。
最初、意味が分からなかった。どっ、どーいうこと!?!?!?
解説〜再読のお供に〜を読んで、なんとなく分かったものの読み返すのも面倒なので、そのままケータイ片手に「イニシエーション・ラブ ネタバレ」で検索開始。
そしたらものすごーく深く研究(?)してるサイトがあって、そこで全貌が明らかになりまして。
なんていうか、小説読んでる時間より謎解きしてる時間の方が長かったかも、っていうくらい。小説は300ページにも満たない薄さだけど、中身はとても良く出来てて感心(ってあたし何様)。
作者の遊び心がたくさん詰まった(綾辻さんの十角館の殺人の登場なんて特に!)小説でもあったりして。ただ、これって70年代、80年代なんだよね。だから話に出てくるドラマとかテレビ番組とか芸能人とか、私あんまり分からない。分からないからトリックにも全然気付かなかった。
あぁけどやっぱり。全貌が分かった今、やっぱり、もう一度読み返したいかも。