BULLY/ブリー

BULLY / ブリー [DVD]

1993年7月14日。南フロリダでボビー・ケント殺害事件が起こった。殺人者は彼の仲間だった7人のティーン・エイジャー達。その中には5歳からボビーの親友だったマーティ・プーチョも含まれていた。彼らはいじめっ子だったボビーを嫌うあまりナイフで刺殺し、川に投げ込んでワニの餌にしようとしたのだ。
この衝撃的なニュースはすぐに全米をかけめぐり、コロンバインで起きた高校生による銃の乱射事件と並び、アメリカ中に衝撃を与えた。
その事件を実際に殺人が行われたフロリダ郊外の町で撮影することで、大ヒット作「ボーリング・フォー・コロンバイン」をしのぐ、リアルな問題作「ブリー」が誕生した。


監督は「KIDS/キッズ」で鮮烈な監督デビューを飾ったラリー・クラーク。キャスティングに7ヶ月かけ、作品のイメージを完璧なものにしようと考えた。
主人公ボビーにいじめられるマーティ役には「依頼人」でデビュー後、「マイ・フレンド・フォーエバー」などで日本でも人気の高いティーンスター、ブラッド・レンフロ。実在のマーティの写真をもとに役作りに励んだ。彼をいじめ、最後は仲間達に殺害されるボビー役には「ターミネーター3」が待機中の実力派ニック・スタール。マーティの仲間のドニーには、大ヒット作「ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ」で注目されたマイケル・ピット。ティーン達を先導する殺し屋カーフマン役に「KIDS/キッズ」以後、ラリー・クラーク監督作品に欠かせない俳優となったレオ・フィッツパトリック。マーティーを愛するリサ役をレイチェル・マイナー。ボビーに乱暴されるアリ役に「あの頃ペニー・レインと」のビジョウ・フィリップ。デレク役にダニエル・フランゼーセ。リサの友人ヘザー役にケリー・ガーナー。

ブリー＝いじめっ子。
これは実際にあったいじめっこ殺人をもとに作られた映画。
ボビーは幼馴染のマーティを奴隷扱いしたり、無理矢理ゲイバーで踊らせたり、気に入らないことがあるとすぐにマーティを殴ったり、女の子に乱暴したり、とにかく酷いやつだった。本当に酷い奴。
そんな時、彼氏であるマーティが酷い扱いを受けていることに我慢が出来なくなった彼女・リサがボビー殺害計画を持ち出す。
私はてっきりマーティとリサとその友達・アリの3人で話を進めていくかと思いきや、ボビーとは全く面識の人が殺害計画にどんどん加わっていくわけ。ヤク中の人（ドニー、ヘザー）とか、殺し屋を雇ったり（本当は殺し屋じゃなかったっぽいけど）。リサが誘ったの。女って恐ろしいね。
いざ計画を実行するときは私も心臓がバクバク。自分までもがメンバーに加わってしまったかのよう気分になりました。
リアル〜〜〜〜。ものすごくリアルだったわ…。映画ってことを忘れちゃうくらい。
実行後に、それまでは強気だった7人が急にパニくっちゃうあたりも生々しい。アリバイ作りをしてなかったり、殺し屋なのに証拠隠滅（車のタイヤの跡）し忘れたり。ハイなリサが「ボビーを殺したの！」と言いふらすのもどーかと思う。ね。
そして匿名の密告により7人全員逮捕〜。（話の中ではメンバーだったヘザーかデレクってことになってる）


最後のシーンは裁判所。
このショットかなり迫力あった。
あ。リサは始まってすぐにマーティの子を妊娠したからお腹が大きいのよね〜
（上段左から、ヘザー、アリ、リサ。下段、デレク、マーティ）

ここでの会話は実際に記録された会話を喋ってたらしいよ。
殺したことに対する反省なんて全然なくて、まだ罪の擦り合いをしている7人。
で、一番最後に、各々の裁判結果の文字が出て終了。
ヘザーは懲役7年、デレクは11年、アリは40年、ドニー、殺し屋カーフマン、リサは終身刑、マーティは電気イスでの死刑。
この瞬間ブワーーーーッて鳥肌たった。
けどね、その後減刑されて、リサとアリは16，7年になってマーティは終身刑になったらしい。


あ〜、もう本当に末恐ろしい作品だったわ。キャストがほとんど知らない人っていうのもリアル感を増します。
これを親がいる前で見ようとしてた私。これも恐ろしい〜。笑
映画始まって最初の一言がピーーーだもん。親となんて見れないよ、私は。
常に乱交パーティーみたいなかんじだし男女の営みシーン（笑）も多いです。上から下から前から後ろまで本当に全裸で、だからR-18なんだなぁと思いました。
あんな理由で殺しちゃったの？っていうのもあるかもしれないけど、それに値するくらい酷い人だったよね、ボビー。って実在の人物だったのか。
親にはマーティ達と縁を切るって言ってたから、なんだかタイミング悪い気もした。


特典映像のインタビューは絶対見た方が良いです。現実に戻れました。
が！！！最後の「出演に至った経緯は」っていう質問で女も男も全員「監督と寝た」って答えてるの（ブラッドだけなかったけど）。マヂっぽいですね〜。男もですよ。監督も男ですよ。すごい世界です。
こんなことで驚いちゃう私ってまだまだ純粋（*￣0￣*)ノ口


リサ役のレイチェルってマコーレー・カルキンの奥さんなんだって。聞いたことあるかも。離婚してる？
そして〜
ドニー役のマイケル・ピット。

この人がね、THE VINESのボーカルにしか見えなくて。笑
っていうかヘドウィグに出てるって！あ〜〜やっぱり早く見ないとー。


この映画でブラッド・レンフロが来日してた。
http://www.cine-tre.com/contents/news_topics/030327.html


Trailer