行方不明者

行方不明者 (文春文庫)行方不明者 (文春文庫)

文藝春秋 2009-09-04
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【全376ページ】
食卓に手がつけられていない朝食が乗せられたまま、まるで神隠しかのように車と共に姿を消してしまった一家四人。
この四人を探そうと立ち上がった女性。
まず、この人目線の話、それともう一つ「僕」という目線でまたちょっと違った話が交互に書かれていました。
この二つの話は果たして同時進行なのか、それとも別の時間(数ヶ月または数年過去)のものなのか。
または「僕」は一人なのか。
・・・とかいろいろ考えながら読んだ。
「僕」目線の話は折原さんによくある、読んでるうちにちょっと怖くなる不気味な話で、寝る前に読むことが出来なかったりもして。


朝食が置かれたまま一家がいなくなる、って実際にあったよね*1
で、海外の超能力者が「沼の中に車ごと沈んでいるわ!」て言ったら本当に見つかったの。これ、番組も見てたしニュースにもなったからハッキリ覚えてる。


小説がどうなるかは読んでのお楽しみなんだけれどもね、最後が弱かった。
あれ?本当にこの人が犯人なの?
なんでこんな淡々と進んでいくの?・・・しらけるんですけど。。。
という感じでした。
ざんねんーーーー。
折原さんのことだから、最後の最後にもう一回くらい反転あるかなと思ったんだけど。




この小説に私が住んでいる市が登場します。
ビックリした!!!
と同時にちょっと嬉しい。

*1:あとがきで触れてるけど